こんにちは、ダイスケです。
今回は、アマチュア野球をやっている人向けに、自分の配球論について書いていきたいと思います。
自分自身は、高校野球までしか経験していませんが、少しですが、野球の指導もしていたので、それを元にブログで書いてみようと思いました。
個人的な考えなので、違うという意見があっても大丈夫です。
「そういう見方もあるのか」ぐらいに感じてくれればなぁと思っています。
基準となる配球の仕方
まず、捕手の配球で最も大切な考え方があるので、それを紹介していきます。
それは、「何を重視して配球を組み立てるか?」がポイントになってきます。
考え方は大きく分けて3つあります。
- 相手打者重視の配球(打者の狙い球の反対をとること)
- 投手重視の配球(投手が投げたい球を投げさせること)
- 場面重視の配球(ランナーがどこにいるか、何アウトなのか、などその時々の場面で、配球を組み立てること)
という3つの考え方がすごく大切になります。
実は、この考え方は、故野村克也さんの「野村ノート」に書いてあります。
私は、高校2年生から捕手になったのですが、偶然にも中学時代に読んだことがある本でした。
現役の選手でもぜひ買って読んで欲しい本でもあります。
では、早速その基本の考え方3つを一つずつ解説していきましょう!!
相手打者重視での配球(打者の狙い球の反対をとること)
この相手打者重視の配球は3つの中でもかなり大事になってくるところです。
これができれば、基本的な配球はマスターしたと言っても過言ではありません。
なぜなら、「打者の反対をとること」=「打者は崩され、本来のバッティングをさせてもらえない」
ということになるからです。
例えば、「ストレート」を待っているのに「変化球」がきたら、打者は自分が打ちたいポイントよりも前で打たないといけなくなってくるからです。
とても簡単ですよね?
ただ、「どうやったら、打者が何を待っているか、わかるのですか?」という疑問が出てきますよね。
そこで、とても大切な技術を教えます。
「投手の球を受けながら、打者の反応を見る」
この技術が、「相手打者が何を待っているか見破る方法」です。
口で言うのは、簡単です。しかし、この技術で大切なことは、それが、
「どんな時も」反応を見ることができないといけません。
例えば、無死一塁の場面、投手がスライダーを投げて、ワンバウンドになりました。全力で、ワンバウンドストップをしますよね?
「はい、今、打者の反応を見ることができましたか?」
「リードが悪い」と言われる捕手は、間違いなくこのケースで、打者がどんな反応をしているか見れていません。
この「打者の反応を見る」と言う技術は、「投手の球を受けながら、打者の反応を見る」とイコールなので、
それが、150キロだろうが、キレッキレの変化球だろうが、ワンバウンドしようが、
打者の反応を、ボールを撮りながら、見れないといけないです。
この技術をまず習得すれば、基本はできるようになると思います。
あとは、常に打者が狙っているであろう球種の反対をつくだけです。
これが一つ目の「相手打者重視の配球(打者の狙い球の反対をとること)」になります。
投手重視での配球(投手が投げたい球を投げさせること)
2つ目の考え方は「投手重視の配球(投手が投げたい球を投げさせること)」
と言う考え方です。
例えば、こんな投手がいるとしましょう。
右投右打MAX143キロ。球種:ストレート(4S)、カーブ、スライダー、フォーク(SFF)。
特徴:
・テンパりやすい。
・ストレート(4S)はすごくいい
・変化球は、カウントとるのに不安。
・変化球のキレも微妙。
このような特徴を持っている投手を、一流の捕手は、「いい投手」にすることができます。
まず、この手のタイプの投手は、もう「ストレートでグイグイ押しちゃいましょう!」
と言う配球をします。
最近でこそ高校生でも150キロが簡単に出るようになってきましたが、一般的に140キロ近くのストレート(4S)を投げる投手は、ストレートで押せば、
体重60キロ前後の普通のチームなら、ほとんどがファールにしかならないです。
仮に、真芯にくらったとしても、外野フライが精一杯です。
外野の頭を超えないんですね。これは、守る側にとってみたらめちゃめちゃ守りやすいですよね。
だから、ストレート(4S)で押すんです。
そして、ストレート(4S)に打者が合ってきた時に初めて、変化球を放ればいいんですね。
ストレートがわざわざ押しているのに変化球なんか投げる必要がないんですね。
だってこの投手は、真っ直ぐだけで抑えれる可能性があるのだから。
下手に変化球投げて、フォアボールやポテンヒットになったら、悔しいですよね。
だって外野の頭も超えないのだから。
強気に押せばいいんです。
「じゃあ、体の大きい打者が来たらどうするんですか?」と言う質問がありそうですが、簡単です。
そこからが、投手が成長できるかできないかのポイントなんです。
力と力の勝負で互角になった時に、初めて駆け引きが生じてきます。
変化球の精度やキレがないと、この手の打者は抑えれないので、そこを練習の時に、研究していく必要性があると思っています。
また、この手の投手は、一生懸命投げちゃう系の選手が多いので、捕手がコントロールをしてあげないといけません。
場合によっては、タイムをとってあげて攻め方の確認もしないといけないです。
タイムがウザく思ってくれるようになってくれたら、投手が成長したとも言えるので、そこは、うまくコミュニケーションとるべきですね。
これが2つ目の「投手重視の配球(投手が投げたい球を投げさせること)」です。
場面重視での配球(ランナーがどこにいるか、何アウトなのか、などその時々の場面で、配球を組み立てること)
最後の考え方の基本は、「場面重視での配球(ランナーがどこにいるか、何アウトなのか、などその時々の場面で、配球を組み立てること)」です。
これが一番、配球の中で難しい考え方かもしれません。
この考え方ができるようになると、捕手が「扇の要」って言われる理由が分かるようになると思います。
例えば、5-1で自チームが勝っている場合、一死走者1,3塁。
このケースで、あなたは、どうやって抑えようと思いますか?
ほとんどの方が思うように、このケースでは、内野ゴロのダブルプレーを狙いたい配球になると思います。
ただ、アマチュア野球の場合、ほとんどのケースで、1塁走者が盗塁してくると思います。
レベルが高ければ、①盗塁を刺す、か、②3塁走者を挟んでアウトにして、二死2塁のケースになるか、と言うことが考えられます。
盗塁を企画されないようになるべく、早めに追い込みたいですが、ここで、やはり緩い変化球はナンセンスです。
盗塁されてしまったら、一死2,3塁になり、ワンヒットで2点失ってしまう可能性が出てくるからです。
できれば、カットボールや、速いスライダー、スプリット(SFF)など、このような球種で、内野ゴロを打たせたいと言う思惑が働くと思います。
相手打者が、そのような球種を狙って逆方向を意識したバッティングをしてくると、捕手としては、本当に嫌なチームだなと思います。
レベルの低いチームだと、ここで選手がよくわからずに初球から振っちゃって、ゲッツーになってしまうと言うケースがあるので、
攻撃側のチームの監督の技量が問われる場面でもあると思います。
本題に戻りますが、つまり、走者が出た場面で、三振が欲しいケースなのか、内野ゴロに仕留めたいのか、意図をしっかりと持って、配球をしていかないと
投手がただ投げているだけ、捕手がただサイン出しているだけのバッテリーになってしまうのですね。
だから、意図をもって配球を組み立てることで、場面場面での配球の仕方を覚えていくことができるようになると思います。
これが、3つ目の考え方の基本、「場面重視の配球(ランナーがどこにいるか、何アウトなのか、などその時々の場面で、配球を組み立てること)」です。
最後に
今回は、配球の基本となる3つの考え方について、述べていきました。
これは、配球の基本となる部分であり、実際に甲子園でも観ながら解説できたら、野球って奥深いなと思ってもらえるかもしれません。
もちろん私自身、ダルビッシュ選手が言っているように、配球が全てだと思っていません。
一流の投手になれば、誰が捕手をやっても変わらないような選手がいるのも確かです。
しかし、いい捕手は、二流、三流投手を輝かせる素質や経験を持っていると言うことだけは、確かではないかなと思っています。
やはり、プラス思考の投手、マイナス思考の捕手、両方揃って、バッテリーなので、
お互いがうまく機能することがベストだと思っています。
いいバッテリーを見ていると、楽しそうだなぁと思えることもあります。
そんなバッテリーを見るのが私の楽しみの一つですね!!
それでは!!